SIKO FEATURED 特集記事
「袋と同じで、漏れてはいけない」
シコー初のメディアイベント、リサックホールディングス設立の舞台裏

2026年10月1日、シコー株式会社(以下、シコー)と大昭和紙工産業株式会社(以下、大昭和)による合弁会社「リサックホールディングス株式会社」の設立発表に合わせて、メディアイベントが実施された。
今回は漏れないLABの特別編として、メディアイベントの裏側を伝えていきたい。
メディアイベントの裏側を語る前に、背景を改めて説明すると、遡ること約1年前の2025年7月に、シコーと大昭和が重包装袋分野における包括的業務提携を発表したことが、今回の出発点となる。

1973年のピーク時には年間約29億袋あった重包装袋の国内市場は、2025年には約9.3億袋と、3分の1以下にまで縮小した(全国クラフト紙袋工業組合の公表データより)。安定供給に欠かせない設備の更新や人材の確保も難しくなっている。この業界共通の課題を前に、将来にわたって安心して製品を供給できる体制をつくるため、両社は手を結んだ。
それから1年あまり。現場どうしでも交流を重ね、今回の合弁会社設立、そしてメディアイベントの開催に至った。
「縮小していく業界ということは、すでにわかっています。課題に向き合うことは避けて通れない未来であり、そこに大昭和とともに取り組んでいくことは業界としても意味のあること。そしてもっと多くの仲間を集めていく必要があります」
今思えば、1年あまり前の業務提携の発表の際に語られたこの言葉は、白石の決意だったのではないだろうか。
初めてのメディアイベント!準備は“漏れなく”
今回のイベントには、長年業界を取材している業界メディアだけでなく、業界外のメディアも参加し、テレビ局にも取材いただけることになった。業界をよく知るメディアも、そうでないメディアも集まる場となり、注目度の大きさを感じた。
「袋と同じで、漏れてはいけない」
そんな思いで、当日までシミュレーションを重ね、工夫を凝らした。当日はいつもより早めに出社し、会場に机や椅子、モニターを準備。参加するメディアの方々が見やすいよう、配置を工夫しながら並べていく。背景パネルも、この日のために用意した。

また、来社されるメディアの方が迷わないよう、本社フロアにはサイン板を設置した。
私たちが準備をしていると、
「とても緊張している。今日は大丈夫やろか。今日は朝からジムに行って気持ちを整えてきた」と少し曲がったネクタイで会場入りする白石。
ジムで気持ちが整うのかは分からないが、表情は楽しみ半分、緊張半分といったところ。
それもそのはず。白石にとっても、シコーにとっても、メディアを招いてのイベントは初めてだ。この日のために、白石も私たちもプレゼンテーションの練習を何度も重ね、原稿を準備してきた。緊張するのも無理はない。
ともに登壇いただく大昭和の齊藤了介社長も会場に到着され、いよいよ始まるのだと改めて実感する。齊藤社長は、緊張している私たちや白石を少しでも安心させようと、一人ひとりに挨拶をしてくださり、とても気さくに話しかけてくださった。
齊藤社長も白石のネクタイが曲がっていたことは気になっていたようで、会場に入って早々に指摘してくださった。少しでも緊張をほぐそうという優しさからだと思い、とても頼もしく感じた。

本番さながらのリハーサル
本番開始の1時間前にリハーサルを行った。
本番と同じく司会の挨拶から始め、プレゼンテーション、そして写真撮影の立ち位置まで確認する。少しでも良い写真や動画を撮影していただけるよう、メディアとの距離などを入念にチェックした。
今回のメインの発表者は、リサックホールディングスの代表取締役社長に就任したシコーの白石だ。私たちも齊藤社長も、白石の発表を中心にリハーサルを進めていく。
リハーサルの中では、立って話すほうがいいか、座って話すほうがいいのか、そしてプレゼンテーションの時間は短すぎないか、長すぎないかなど、多岐に渡り細かく確認したことで、修正点も見つかった。
リハーサル終了後に、登壇される齊藤社長と白石には部屋に戻っていただき、私たちで最終確認。準備は万端だと信じたい。
いよいよメディアイベントのスタート
メディアイベントを終えて
各メディアの個別の取材に対応し、シコーにとって初めてのメディアイベントは幕を閉じた。
参加したメディアからは多くの質問が寄せられ、関心の高さがうかがえた。手前味噌ながら、大きな手応えを感じている。もちろん反省点も多々ある。次回はもっとこうしよう、この部分に気をつけようと、私たちにとっても大きな学びとなった。

イベントの中で、白石と齊藤社長から、縮小が続く業界の中で、リサックホールディングスを中心に今後も仲間を増やし、課題を解決していくという方針が語られた。
私たちの手がけている重包装袋は、なかなか一般消費者には馴染みがないかもしれない。しかし、私たちの生活や食卓の先の先には、シコーや大昭和が作る袋がある。生活にはなくてはならないものである。私たちは袋屋の誇りにかけて、私たちの生活や食卓のためにも安定供給を目指していきたいと強く決意した。
最後は、リサックホールディングスのもとで最初の仲間となった、シコーと大昭和のメンバーの集合写真で締めくくりたい。

これから、もっと仲間が増えていくことを願って。