SOLUTIONS 課題解決事例

肥料を袋に詰めるときは、どうしても中に空気が入ってしまいます。袋が膨らんだままの商品をパレットに積むと、安定が悪くて崩れる危険性も。きちんときれいに積むためには脱気が必要なので、通常の(穴のない)PE袋(肥料袋)を使用したときは、空気を抜くために手作業で袋に穴を開けるなど手間をかけていることもあるかと思います。
目次
現在の問題点
手作業でひとつひとつ穴をあけるのは効率が悪く、荷崩れ防止フィルムを巻く手間もかかる
空けた穴から水分が入り込んでの「固結」や、季節によって脱気状態が異なるための「疑似固結」でクレームにつながる
手作業で開けた穴は大きいので、雨などの水分が入り込みます。化成肥料に水は大敵。濡れると固まってしまい、これを「固結」と呼びますがが、固結すればクレーム、返品となります。また、夏と冬で袋の脱気状態が変わることもやっかいな問題です。夏にちょうどよい状態で脱気できても、冬は空気が抜けすぎて袋ごとギュッと真空パックのように凝縮します。これは「疑似固結」(中身は固結していない)といって、やはりお客様には嫌われます。肥料自体は固まっていませんから開封したら何の問題もなく使えるのですが、見た目でクレームになります。パッケージの美観も大事です。
改善ポイント
POINT:季節や製品の種類を問わない、理想的な通気と高い防水力がポイントの肥料袋をご提供
マイクロパーフォレーション(MP)では、100μm以下の微細なピンホール加工により脱気が可能で吸湿を防ぎます。


季節や肥料の密度に関わらず、自然に袋内の空気量を常にバランスのとれた状態になります。
袋(肥料袋)に肥料が詰められたときに入る空気はラインを流れる間に抜けるので、ヒートシールがしやすくなります。
また、積み上げるときにはさらに理想的な状態に脱気されて、崩れにくいきれいな形で積むことができます。
穴は見えないくらい小さく、テーパーがついている(穴の先が細くなるような加工のこと)ので空気は通るけど水は通さず、袋(肥料袋)が“呼吸”しているようなものだから、空気が抜けすぎることもなく、冬の疑似固結もなくなります。